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2013.11.25

【2013-11-25(mon)】


来て下さった皆さん、ありがとう。
メンバーへ、業務連絡を承りました。

豊川でのプラネタリウム公演が終演し、
明けがた頃、アイソン彗星を観に行った。
アイソン彗星は日の出前の東の空に現れる。
夜の暗がりから空が東雲と変わる時間帯である。

昨日の場合だと東の地平線から

水星→土星→アイソン彗星→太陽という順に上がってくる。
彗星が昇ってきてから次の太陽が登場するまでが勝負なので、
ちょっと忙しく探さなくてはいけない。
太陽が昇ってしまうと、星はその日光により見えなくなってしまう。
あまりに彗星を探すのに必死になり、間違って朝日にレンズを向けると、
目がGOOD BURNINGである。

とにかく太陽不在のアイソン彗星がまだ東の空の低い段階のときにしか、
観測するチャンスがないので、観測地点から東側は拓けてなくてはならない。
東の方角に山などの視界をさえぎるもののないところだから、
僕は海辺を選択して望遠鏡を持って早朝に車を走らせた。

渥美半島沿いの海岸に行ってみると、まだ暗いのにオッサンが結構いる。
お互い様だが、こんな寒いのに何をしているのだろうと見ていると、
オッサンたちは釣りをしていた。
しかも海の波に半身浸かろうかという釣りの仕方だ。

砂浜の波打ち際や波の中、等間隔に並ぶ黒い陰と見えるオッサンたち。
京都の鴨川沿いに等間隔で座るカップルたちよりも格好よかった。
オッサン同士は軽く会釈して、
「今日はアレですか」、「はい、アレです」という具合で、
僕には馴染みのないログイン情報があちらこちらで聞こえてくるが、
僕にはアレが解らない。

向こうも自分たちの行き着けの釣り場に姿を見せた、
大阪ナンバーの車に興味を持ったのだろう、
後部座席に「ガマカツ」と書かれたステッカーを貼った
黒のMOVEに乗ったオッサンが仕切りにこっちを見てきていた。
こちらが使用してる器材ケースの中身が気になるのであろう。

大阪もんがどんな秘密兵器を遠州灘に持ってきてるのか、
宵闇にピリッと小気味良い緊張が走った。

現場はたまに聞こえてくるオッサン同士の挨拶と、
寒中の暖を取るための車のエンジン音はあるが、
基本的には静寂な砂浜であった。
ただ、こちらがケースから釣竿ではなく望遠鏡を出した瞬間、
オッサンの関心はなくなったようだった。

そう、僕も天体観測に来たのであって、
日も明けぬうちから釣り人を観測するような、
サンテレビ的な趣向はないのだから、早々に浜に望遠鏡を設置し、
天体観測を開始した。

まずは比較的、空高くある北斗七星付近にいるラブジョイ彗星から。
豊川ジオスペース館の加藤さんから、
「アイソンよりラブジョイの方が見やすいですよ」との情報と、
位置の資料をもらってたのでチャレンジしてみた。

すると、いた!

始めて僕の望遠鏡のレンズのなかに彗星が入ってきた。
ボワっと緑のヴェールをまとったラブジョイ彗星である。
感激だった。

次にアイソンに向かうが、僕が土星を水星だと誤認して、
実際には土星は上がってるのに、
ボケっと土星が上がって来るのを待ってると太陽が上がってきてしまい、
観測は失敗に終わった。また来週だ。

寒さと眠気と疲労でヘトヘトだったのだろう、
不思議とガッカリはしなかった。

それよりも、帰りは御在所サービスエリアで、
味噌煮込みうどんを食べたいなと思った。